11月コンピとレコ発に参加。自分達編。

不自由に対する自由は容易いよね。まるで逆の事をしてみたり、規則に沿わなければ良いだけです。

 

漠然とした自由には戸惑いを覚えます。

 

 

先は決まったので歩き出すだけだがどうにもソロライブの11月24日に踏み切る為の歩幅が合わない。あと少しの距離となり、

なんとなく貞方に電話してみたけどそんな簡単に東京には行けないので困らせてしまった。忙しい時期的だし、その日何処にいるかわからないとの事。

 

1人でギターにするかPCにするか迷った。また自分との戦い。今回はギター弾きたいなあと感じていた。というかバンドで弾きたい。 でも現在は前回の日記のような状態で、(丸山くんはいるけど)ああ、オレはもうずっと1人で演奏するのかもしれない。と独りで真冬の湖畔に座っているような気分だったかもしれないし、日本庭園で鯉にエサをやったり、橋の上から食パンちぎって鳩に投げつけてる様な気分だったかもしれない。ソロなんだからいいじゃん、と思ったところで山口卓也から電話があった。8年振り。

 

僕とteを2人で始めた人だが※ブログ内、「昔の話だよ」にて収録。

現在は東京で仕事が忙しく、あんまり日本にいない人だ。以前、若かりし頃は「一人旅で自分を磨いてくる」と言って2週間行ってきた先はハワイだ。

ふざけている人。

その後仕事で東京住まいになり今に至る。

何の電話かといえば、初期のベーシストの田代(東京在住)に会っているとの事。貞方と同じタイミングで電話していたのが、今になってのご返信。別にいいけどね。

しばらく近況と挨拶の様な話をして、僕の用件はこうだったんだけど貞方が無理だったと伝えると2人ともその日休みですよとの事。少し待って下さい、と五分後に今度は田代からの電話が鳴った。

「貞オーケーです、やりましょう」

かなり無理なスケジュールであったが田代もヤマタクもいるとの事でそこまで言われたらやらなければ、貞が参加を決定。悩みでもあった貞の交通費もヤマタク達がとりあえず負担するとのすごい展開になりオレは直ちに泣いた。久しぶりに泣いた。やりたい事とやれる事が万難を排して目の前にあった。

責任とか技術とか知識とか、未来とか先の展望も考えずに等身大、原初の自分の全力で自由に弾くだけのギタリストとなる事が決まり、詰まっていた日々が加速しはじめる様は実に音楽的でした。

 

この状態の時に決定したこの事実は

浅田くん、弱ってるからって後ろ向きなんじゃない?

懐古主義かい?ヘイヘーイ、と自分自身に問うてみたがなぜか違うと思った。

なんでだろ?

 

何をやるか、など確認を取ろうと後日に田代に電話したが連絡は当日まで帰って来なかった。そういうやつだ。別にいいけど。

どうせやる曲なんとなくわかるし。

この4人編成で演奏する場合は自然と

バンマスは田代とヤマタクになります。

オレは謝ったり、最後の責任取るだけの係。

 

11月24日。当日は飛行機が遅れたのと、スタジオの都合で「LIFE IS MUSIC」昼の部に間に合わなかった。

聴きたいバンドがたくさんいたのに、、

主催のたっちに挨拶をして、スタジオに移動。田代が到着済み。

続いてヤマタクと貞方。

ヤマタクは前日まで仕事で海外にいた上に、8年間ギターを触ってない。

知ってるし、全然構いません。

機材の不安があったがヤマタクYAMAHAのSGモデルから音が鳴った時はハイタッチしてしまった。

演奏を始めると今度はスタジオのベースアンプから煙が発生した。

まあ、みんな音が出る事分かったしもう良くない?という事でスタジオ終了。

 

イベントのリハでやっとまともに合わせてみたが何も問題なかったどころか、このまま開演しても良いくらいの気持ちでありました。

リハ終盤、ヤマタクに「音量どうする?」と聞いたところ、「これ以上上げると聴こえちゃうもんねー。」というナイスな答え。いつもの姿勢だ。ステージのガイドライン。山口卓也、メンバーにしかギターが聴こえない男。

 

本番、トランスカムの物凄い演奏があり、影響されたままステージへ。

自分の演奏はあんまり覚えてない。というか久しぶりに自分のストラトに持っていかれた。

田代がスゲー良かったと言っていたので嬉しかった。

ちょっとしかない歌を間違うなど色々あった気もするが良かった。

自己開放、的な事に興味はないがたまには確認の意味でも何も考えずに弾くのも良いかなと思ったり。

 

簡素に書いてしまうがイベントは大変素晴らしく、楽しいというよりは充実するような雰囲気だった。何かを前に進めたような。誰かの何かを。

フルードでそう思ったのかな。その象徴だって。

 

遊びに来てくれたマクマナマンの瀬戸口やたけしくん。くり、水庭さん、キッシー。久しぶりのカッキー、主催たっちと共演者の方々。そして1番大事な遊びに来てくれた方々、ありがとうございます。

終演後、メンバーは諸々の事情で散っていったがヤマタクは貞方に交通費を渡さず帰った。わざと。お金持ってるのに。その方が面白いから。

 

かくして、オレのコンピとソロのダブルレコ発at小岩。音源だけで黒字計画は脆くも崩れさり、また必死の音楽的な日常を迎える。