役割り。けど

大きくてキレイなものが見たい、と思い立ち、2人くらいで桜の名所を訪れた。隣県にあるそこはとても美しく圧倒的だそうだ。


道中、旧城下町によって名物のカレーパンを食べたり、まだ季節にない鮎の看板に思いを馳せた。早く六月になればいいなと思ったがそれでは桜が無くなってしまうのでお行儀良く、順に楽しもうと思います。

など。


もうここで良いではないか、と思うほどの咲き方をしていて僕は溜め息が出る程感動しました。


いえいえ、それはなりませぬ。私は行くのです。


途中幾度と無く素敵な風景に時間を奪われた。もしくは捧げた。


目的地に到着してみると断崖絶壁の麓の道路から見上げる格好で息を飲んだ。暴力的なまでに美しいのです。ずっと見上げていました。

多分口も開いてたと思う。よくわかんないけど何だか傷ついてしまって

オレは生涯、感傷的でいるんだなと思い知りました。